素材と加工。
岡山県産。
ロープ染めムラ糸の10ozデニム生地
「自然なシワ」を創る方法を模索しました。
デニムという素材は、
カジュアルの定番です。
ありとあらゆる技法や加工されたデニムを
使ったアイテムが世に出ています。
一般的に染めは基本大きく分けて2つ。
ロープ染めの合成インディゴ、
もしくはかせ染めの天然インディゴです。
加工に至っては、
書き出すとキリがないほどにあります。
今回僕が選んだのは、
岡山県産。
ロープ染めされたムラ糸を使用した
10ozと8ozの日本製のデニム生地です。
それを反物で購入し、
生地の状態で低臭洗剤を使い水洗いし、
タンブラー乾燥しました。
「フォーマル感のあるカジュアル」を
表現したいので、
激しい加工感のあるものは避けて、
素材の良さ重視の原反を選びました。
デニムの魅力の一つが経年変化ですが、
僕は出来る限り濃い青みが残ってくれる
デニムに惹かれます。
「フォーマル感のカジュアル」スタイルで
気を付けておきたい点は、清潔感。
たとえデニムアイテムでも着用すれば、
他の衣類と同様洗濯をして欲しい。
せっかくの綺麗なカジュアルスタイルが
匂いが出ていると台無しですからね。
その生地を反物で購入。
生地の状態で低臭洗剤を使い水洗いし、
タンブラー乾燥し、
丸1日シワシワの状態で生地を寝かせます。
そうすることで生地本来の伸縮に戻し、
人工的に作り出せない幾何学なシワの型が出来ます。
水洗い、タンブラー乾燥をして1日寝かす。
人工的ではない幾何学なシワや、ムラ感を出る。
洗濯時も、色ムラが出るように生地を
クシャクシャにして洗います。そうすることで、
同じ生地なのに同系色の明暗が生地に現れます。
それを利用してパーツによって若干のムラが
出ているように使います。
よく見るとちょっと違う程度。
その結果、経年変化も場所やパーツによって
変わってくる。
それを出したいと思い、
こういう方法を取っています。
ちなみに
僕は生地を一反単位で購入します。
そして同素材を使ったセットアップ提案を
していこうと思っていますので、
同じ生地からはほんの数枚しか創りません。
無くなって、また同じ素材を追加するのではなく、
また新たな生地で創っていくつもりです。
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